そうた君(陵陽中)の白石高校合格ストーリー
私「そうた君、すごくがんばったんですね」
お母さん「でも、今のやり方は本人的につらそうで…。100点アップはしたんですけど、思ったほど点数も取れなかったみたいなんです。特に、英語は一番苦手で一生懸命がんばったのに46点だったんです。だから、英語はもう自分で勉強してもどうにもならない感じなんですね…。」
そうた君(仮名:陵陽中2年生)君が、当塾に入塾したのは2年生の7月でした。
1学期の期末テストの結果が、思いのほかふるわなかったことがきっかけだったそうです。
そこから、そうた君の快進撃がはじまりました。
当塾で学びはじめると、そこからは一度も的テストの点数が下がることなく、過去最高得点を更新しつづけました。
そして、志望校であった白石高校に合格します。
しかし、今ではそうた君とも笑い話にしていますが、彼の学力なら白石高校のワンランク上の高校にも合格できたと思います。
そこでこちらのページでは、これから高校受験をする生徒・保護者のみなさんに最新の北海度公立高校受験の事情を知っていただきたいという思いのもと、以下の2つのことについてお伝えすることにしました。
- そうた君が、どのようにして成績を伸ばしていったのか?
- 塾に通うなら、なぜ1年生からのほうがいいのか?
ご覧いただくだけでも、これからの公立高校受験対策のヒントをつかんでいただけると思います。
自力で100点アップするものの…
はじめまして、札幌市豊平区で個人塾「高屋塾」を開校しております高屋裕明です。
私の目から見て、そうた君はとても素直で努力家の生徒です。
お母さんのお話でも、1年生のときから自分でコツコツと勉強をがんばっていたそうです。
しかし、がんばりとは裏腹にテストの点数はだんだんと下がってきていました。
下記が、そうた君が当塾に入塾するまでの期間の5教科の点数の推移です。
1年生1学期:283点→2学期:261点→3学期214点→2年生1学期:318点
ただ、2年生の1学期に、いったん点数が100点アップしています。
これは、自分でワークなどを一生懸命がんばって取り組んだのだそうです。
しかし、その勉強する姿を心配して、お母さんが当塾にご相談くださったんです。
お母さんから見て、そのときのそうた君が勉強に取り組む姿がとてもつらそうに映ったんだそうです。
そして同時に「こんなにつらい勉強をつづけたら、このままじゃ持たないんじゃないか?」とご不安にもなられたそうです。
そこで「もっと効率的にできる勉強法があるんじゃないか?」と感じて、塾に通うことを検討されはじめます。
また、そうた君自身も、テスト結果を受けて自力での勉強にはどこか限界を感じていたそうです。
そのため、お母さんが「塾に行ってみたら?」と提案したところ「そうだね」と前向きに塾に行くことを検討しはじめたそうです。
高屋塾を選んだ決め手
ちょうど塾を探していた時期に、そうた君のお母さんがお家近くのスーパーに買い物に行った際、高屋塾の看板を見つけられたそうです。
ちなみに、そうた君のお兄ちゃんが以前に集団塾に通われていたそうなんですね。
しかし、お兄ちゃんは授業であまり先生に質問することができなかったそうで、思うように成績が伸びなかったそうです。
そして(お母さんいわく)、そうた君のほうがもっと消極的な性格なので、そうた君のことをきちんと把握してくれる塾がいいとお考えになられました。
お母さん「(そうた君が)がんばって勉強しているからこそ、なんとかしてあげたい。だけど、ただ塾に入れても質問したりできないだろうし、そういう性格も含めて子どものことを理解してくれるのは個人塾のほうじゃないだろうか?」
そのようにお考えだったタイミングで、個人塾である当塾を知ります。
そして、お問い合わせいただき、お話をくわしく伺った後、体験授業も受けていただいたうえで入塾を決められ、当塾での勉強がスタートしました。
間違ってると思われたくない…
入塾当初、私(塾長)が印象的だったのは、そうた君がテキストの問題の答えを隠す傾向があったことです。
きっと、間違っていると思われたくない気持ちの表れだったのだと思います。
とりわけ英語は、テキスト全体を覆うようにして答えを隠していました。
そして私が「答え見せて〜」と言っても、腕を少し上げる程度で答えをあまり見せてくれませんでした。
おそらく、彼の気持ちの中で「間違えられない」という強い心理的プレッシャーがあったのだと思います。
そのことを、そうた君に直接、聞いたことはありません。
ただ、私がこれまで彼と接してきた経験から推測すると、まわりの人たちの気持ちをすごく敏感に感じ、深く考えこんでしまっていたのだと思います。
「先生が教えてくれているのに、両親に塾に行かせてもらっているのに、勉強ができないと申し訳ない…」
そのため、間違えてしまうことや理解できないことに対して、強いプレッシャーを感じていたのだと、私は思います。
ちなみに、勉強が苦手なお子さまほどテキストや解答を隠したがる傾向があります。
しかし、そのようなお子さまも勉強ができるようになるにつれて、解答を隠すことはしなくなります。
実際に、そうた君もだんだんと考え過ぎることや、解答を隠すことをしなくなっていきました。
間違うことへの抵抗感が和らぎ、学校の授業が楽しみになる勉強法
そうた君にとって、当塾で学びはじめてそれまでと大きく変わった点は「予習ベース」の勉強に切り替わったことです。
当塾では、学校の授業の内容を先取りして学んでもらっています。
そしてその際、はじめは生徒自身でテキストを読み、問題を解いてもらっています。
一見すると、まだ学校でも塾でも習っていない問題を解けるわけがないと思われるかもしれません。
しかし、意外とテキストの解説文などを読むことで、自力で問題が解ける生徒は少なくありません。
そしてその経験が、自信やさらなる勉強へのチャレンジ精神や欲求を高めています。
また、予習なので「間違って当たり前」なんです。
そのため、間違うことに抵抗感や恥ずかしさがありません。
それでいて、間違ったときに「なぜ、間違ったのか?」を、生徒自身が考えて気づくことにつながります。
もちろんそれは、学習の定着および成長にもつながります。
このように“いい失敗”をさせてあげることが、その後に達成感を味わうことや学力向上に効果的であると考えております。
さらに、予習ベースの勉強をすることで学校の授業が自信を持って受けられるようになった」や「学校の授業が楽しみになった」と言う生徒は少なくありません。
そして、学校の授業が理解できることは、生徒たちに“小さな自信”を日々着実に積み重ねてくれます。
間違ってしまうことなんて、全然大丈夫なんだよ
そうた君は、入塾してしばらくの間、採点をしてマル・バツがつくことにすごく緊張していました。
また、先ほど少し触れましたが、そうた君にかぎらず勉強が苦手なお子さまは間違えることに強いプレッシャーを感じることが少なくありません。
そのため私は、つねに生徒たちにこう伝えています。
「間違ってしまうことなんて、全然大丈夫なんだよ。マルでもバツでもどっちでもいいんだよ」
私は、正解・不正解よりも「どうやって考えたから、正解できたのか?」、「どこがわからなくて、間違ってしまったのか?」を自分で考え理解することのほうが、よっぽど大切だと考えています。
なぜなら、自分で考えて理解でき、正解できることが、本当の学力だと考えているからです。
そこで、そうた君にも正解できた問題については「どうやって考えたの?」だったり、不正解だった問題には「どこをやり直すといい?」といった質問をして、そうた君自身の考えや気持ちを引き出すことに多くの時間を割きました。
なんで間違えたのか?を理解する
そうた君の1年生までの勉強は、どちらかというと我流だったと思うんですね。
そのため「なんで間違うのか?」が理解できなかったのだと思います。
しかし、当塾では生徒たちが「なんで間違えたのか?」や「正しい解き方」が理解できることに時間をかけるよう務めております。
それによって、そうた君も「なんで間違うのか?」がわかるようになっていきました。
そして、だんだんと「塾に来れば、わからないことがわかるようになる」という手応えをつかんだのだと思います。
というのも、入塾当初は私が彼の解答からつまずき箇所を見つけて解説するのみだったんですね。
ですが、入塾から6ヶ月くらい経ったときには、そうた君からわからない点を私に質問するようになったんです。
そのようなやりとりを毎回の授業で積み重ねたことで、そうた君は少しずつ自分を表現するように変化していきました。
はじめは解答を隠していましたが、中学卒業間際には点数に関わらず他の生徒たちの前で「オレ、●点だったんだよね〜」と自分の得点を話すまでになりました。
私は、そうた君が当塾をきっかけに、安心して自分を表現できるようになったこと。
そして、そうた君が自分を表現できる環境や仲間を手に入れたことをとてもうれしく思っています。
復習はこうやる!
そうた君の場合、ラッキーだったのは7月に入塾したことでした。
なぜなら、すぐに夏休みに入ったおかげで復習期間を設けることができ、それまでのつまずき箇所をかなり解消することができたからです。
また、普段の時期の授業でも、例えば不正解の問題においてつまずき箇所が旧学年の内容だったら、いったん旧学年の該当する単元の問題を解いてもらうようにしました。
そして、それに正解できれば、現在の単元に戻って勉強をつづけることをしました。
このように、当塾はあくまで予習ベースでの授業ではありますが、そのつどつまずき箇所の解消も行うことをしております。
ちなみに現在は、宿題でも旧学年の単元など、つまずき箇所の解き直しを行ってもらうこともあります。
そして、つまずき箇所を解消していくと、やがて生徒自身がつまずいている箇所がどこなのか?を明確に理解できるようになります。
これはとても大切なことです。
なぜなら、つまずき箇所を生徒自身が明確に理解できることで、勉強が効率的・効果的になるからです。
しかも、それだけでなく「そこがわかれば解けるようになる!」という安心感も生まれます。
白石高校のワンランク上を狙えた!?
はじめにもお伝えしたとおり、そうた君は入塾後、つねに右肩上がりでテストの点数が伸びました。
そして、中3の時点では白石高校のワンランク上の高校を狙えるだけの学力がありました。
しかし、結果的に白石高校を志望校に決めたのは「内申点」が理由です。
そうた君は、1年生のときテストの点数が低かったことが原因で、内申点も低かったんですね(Hランク)。
その後、当塾に入塾以降は点数が伸びて、最終的には3年生で408点(5教科)まで点数が伸びました。
そしてそれに伴って、内申点はFランクまで上がりました。
しかし最終的に、1年生のときの内申点が志望校選択の足かせになってしまっていました。
実際に「道コン(北海道学力コンクール)」でのそうた君の成績は、白石高校志望者271名のうち12位(上位4%以内)でした。
また、道コンに関連して「道コンSS(偏差値)」は、34〜50(中学3年生の平均)にまで上昇しました。
学力点だけで見れば、まぎれもなくトップクラスの成績です。
ですが、現代の北海道の高校受験事情を考えますと、学力レベルが高いので入試の学力点だけで勝負しましょうというのは、難しくてなかなかできません。
なぜなら、年々、入試問題の難易度が上がり平均点が下がってきているからです。
そのため、同じ志望校を受験する他の生徒よりも高得点を取ることが難しくなってきています。
そして、誰もが点数を取りづらくなってきているのなら、内申点が高い生徒のほうが合格する確率が高くなります。
つまり、そうた君にかぎらず、すべての生徒にとって内申点が志望校選択および合格に大きく影響をおよぼしているのが、現代の北海道の高校受験です。
そのことを、生徒たち自身も理解しています。
なので、内申点が低いと入試の学力点で高得点を出してワンランク上の志望校をめざすことを生徒本人もやりたがらない傾向があります。
それらを踏まえると、1年生から高い学力および内申点を維持できることが望ましいと言えます。
ちなみに、そうた君は高校に入った現在も当塾に通いつづけています。
それは、高校1年生からの成績が大学の志望校選びにおいて大切になることを理解しているからです。
英語は、1年生でつまずくとずっと大変
一番苦手だったのは、はじめのほうでもお伝えした「英語」でした。
1年生のときは、定期テストの点数が30点台あたりを推移していました。
しかし入塾後は、80点以上の点数を取ることができるまでに伸びました。
実は、私の観察では1年生で英語につまずいている生徒の多くが、1学期の内容でつまずいている傾向がかなり高いと言えます。
それは、この地域で使っている教科書の構成に理由があります。
1年生の1学期の単元で、すでに「Be動詞」と「一般動詞」と「canを使った文章」が同時に出てくるんですね。
保護者さまならおわかりのとおり「Be動詞」と「一般動詞」では、疑問文・否定文の作り方が異なります。
それでいて「can」は「Be動詞」と同じような疑問文・否定文の作り方をします。
英語を本格的に学びはじめた中学1年生の生徒たちにとっては、上記は“奇妙な”文法ルールだと感じることでしょう。
そしてその結果、1年生の1学期の時点で英語ができなくなったり、嫌いになる生徒は少なくありません。
実際に、そうた君も今挙げた「Be動詞」、「一般動詞」、「canを使った文章」のあたりが理解できていませんでした。
事実、入塾以前の2年生のテストの答案には「Are you play tennis?」のような解答が書かれていました(正しくは「Do you play tennis?」)。
ですので、英語についても予習ベースでしたが、つまずきが見られるたびに1年生で習った英語の内容について解説を行いました。
しかし、1年生のときのつまずきが解消されるほど、2年生の内容も理解できるようになりました。
また、2年生になると「I think that he went to Paris.」のように、だんだんと文章が複雑化してきます。
けれど、その文章を分解すると、1年生で習った文章や文法で構成されていることに気づくことができます。
それがわかれば、1年生で習った知識を使って落ち着いて考えれば英文を読み解くことができるようになるんですね。
ちなみに、私の指導経験から申し上げますと「Be動詞」と「一般動詞」の違いなどを、生徒が自力で整理して理解することはかなり難しいと言えます。
そのため、一生懸命勉強しても「何が原因で間違っているのか?」を理解することができずに、間違いをくり返してしまいます。
早い段階で、得意科目を作ろう!
先ほど、そうた君の英語の勉強についてお伝えしましたが、実は上記のような取り組みをしたのは、彼が入塾してから少し経ってからになります。
私としては、そうた君が2年生の段階では、まだ英語を何とかしようとは考えませんでした。
なぜなら、英語が一番の苦手科目だったので、その点数を伸ばそうとすると負担が大きいだろうと判断したからです。
そのため、そうた君にも「英語はできるまで時間がかかるから、焦らなくていいよ」と伝えました。
そして、先に英語以外で得意科目を作ることを優先しました。
具体的には、点数が伸びそうだと判断した「数学・社会」で高得点をめざし、結果的には90点台を取れるようになりました。
こうして、得意科目ができると勉強に対して自信や余裕が生まれます。
自信が高まれば、苦手科目にチャレンジする気持ちも高まります。
また、余裕とは気持ちだけでなく、時間的な面も含まれます。
そのようにして、時間をかけて英語に集中できる環境を戦略的に整えていきました。
英検が入試対策に!
3年生になったときに、私はそうた君に「英検を受けてみない?」と提案しました。
はじめは「英語が苦手な自分がですか?」といった反応をしていましたね。
ですが私は、そうた君が英検を受けることで、毎日ちょっとずつ単語を覚えることができたり、英語の勉強量が増えることを見込んでいました。
そして彼も、素直に受検することを受け入れてくれて、結果は1回目(6月)で英検4級、2回目(10月)で英検3級に合格することができました。
さらには、この経験が入試対策におおいに役立ちました。
それは入試でも出題される、長文読解の問題に関してです。
英検では、長文読解の問題もあります。
もともと英語が苦手な生徒にとっては、単語をたくさん覚えることや、それらを使って長い文章を読むことは一番やりたくないことなんです。
しかし、英検の勉強を通じて必然的に単語を覚えたり長文を読むことになります。
それによって、長文読解に対する苦手意識がなくなるというか“免疫”がつくんですね。
また、長文読解の問題を解くにつれて、知らず知らずのうちに長文の中から答えの根拠を探るようになります。
その結果、文章のすみずみまで読み切ることや、そのために単語を覚えることの重要性を実体験から理解するようになります。
ですので、英検をきっかけに英語力を全体的に伸ばすことができたと感じています。
現代の勉強は、質が高く・量も多い
ここまでご覧いただいて、保護者さまが記憶しておられる中学の勉強と、現代の子どもたちが学んでいる勉強に“ギャップ”を感じられたかもしれません。
事実、現代の学習内容は質も量も年々向上しています。
しかしながら、保護者さまの中には「1年生の勉強って、自分でできるでしょ?」と思い込んでいらっしゃる方もおられます。
ですが実際には、かつてのように1年生の1学期の英語の定期テストがアルファベットを書く問題という時代ではありません。
ちなみに私が調べたところ、そうた君が通っていた陵陽中などは5科目のうち英語の平均点が一番低い学校だったりします。
そして、一番最初に英語が苦手になる生徒が多い学校でもあります。
それは、先にも申し上げたとおり1年生の1学期に習う内容が高度だからです。
また、数学も小学校のときの少数・分数が理解できていないとかなり計算ミスが多くなって点数が取れない問題になっています。
さらには、入試では内申点の重要度が高まっています。
塾に通うことを検討するタイミングとは?
以上のことを考えますと、なるべく早い段階から塾を活用するなどをして、お子さまがつまずかないようにすることをご検討いただくことも必要かと思います。
とはいえ、つまずくことや、そこから自力で勉強に向かう経験も、お子さまにとっては貴重であり必要なことです。
ですので、塾に通うことを検討されるなら、適切なタイミングでご検討いただきたく存じます。
まず、お子さまが勉強に対して前向きで、かつ実際に勉強する姿が見て取れるようでしたら、そのまま見守ってあげてください。
しかし、以下のような場合には、塾に通われることをご検討いただいたほうがよろしいかと思います。
- 成績にかぎらず、勉強がイヤになっている
- 良くも悪くも、結果が出たときに「どうしてその結果だったのか?」の理由や原因がわからない
- 結果が悪いときに「もっと、ちゃんと勉強しなさい!」以外に改善策が見当たらない
- 同じような問題を、何度くり返しても間違っている
成績アップの必要なのは●●
参考までにお伝えしますと、当塾では生徒たちの習熟度を確認するために「チェックテスト」を行っています。
授業の最後と、次回の授業の冒頭に同じ問題を解いてもらうんです。
このとき、1回目のテストで間違った箇所をほとんどの生徒が2回目でも間違えるんですね。
これは“無意識”に、同じ思考パターンで解答していることが原因です。
このように、人間は無意識の影響を受けていて、それでいて簡単には無意識を変えることができません。
この場合、間違いをくり返さないためには「間違えた」ということを明確に認識をして、それを時間をかけて反復ができる環境が必要です。
ですが、誤解を怖れずに申し上げると、間違った問題を家庭学習でやり直したり解き直して、正解できるようになることはかなり少ないと感じます。
その場合には、塾に通うなどをして間違いを改善できる環境を整えないと、つねに同じ間違いをくり返してしまいます。
ぜひ、お子さまにとって勉強がやりやすい環境を整えてあげてほしいと思います。
お子さまが塾に通うことに前向きであることが大切
ちなみに、塾に通うことを決められる際には、必ずお子さま自身が塾に通うことを納得していることが大切です。
なぜなら、お子さまが「わからなくて苦痛な勉強を、塾でもやらないといけない」と受け取りかねないからです。
大人であっても、苦痛を避けたいもの。
ですので、塾に通うことが苦痛になってしまったら、成績アップも期待できなくなってしまいます。
それは、お子さまも保護者さまも望むものではないと思います。
そこで、お子さまにつぎのように“提案”してみていただきたいと思います。
「毎日、学校で難しい・わからない勉強するのイヤじゃない?それ、これからも毎日つづけるって大変じゃない?どこかで失くしたくない?
塾で勉強を教われば、わからなかったことができたり自分の力で解けることが増えるんじゃないかな?そしたら、今よりも勉強がイヤじゃなくなるんじゃない?」
この言葉からおわかりのとおり、子どもたちは勉強そのものがイヤなわけではありません。
勉強が“わからない”ことがイヤなんですね。
ですので、塾に通うことでわからないことがなくなって、学校の授業が今よりもラクになるという面を強調してお伝えいただければと思います。
もっとも成績が伸びる勉強法とタイミングの重要性
当塾では、生徒たちに「誰かに説明できるように問題を解こう。誰かに、解き方を説明できることをゴールにしよう!」と伝えています。
なぜなら、他者が理解できる説明ができれば、本人はその内容をしっかりと深く理解できているからです。
ですので当塾では「人に説明できるレベル」ことをめざして、生徒たちが勉強をがんばっています。
その取り組みは、着実に成績アップに結実しています。
ただ、いずれの方法で勉強するにしても、あくまで忘れてはいけないのは「何のために塾に通って勉強をするのか?」という大元の目的です。
その大きな目的のひとつは、誰にとっても「志望校に合格すること」なはずです。
もちろん、勉強する目的は「志望校合格」だけではないと、私は思います。
ですが「志望校合格」は、その先の進路や将来の夢の実現に必要なことでもあります。
そのことを改めて考えますと、そうた君の場合、入塾が1年遅れていたら今の志望校には合格できていなかったと思います。
それどころか、勉強のやり方や自信が身につく前に卒塾になっていたことも考えられます。
つまり、着実に成績が伸ばせる十分な期間が残っていたタイミングで入塾したことが志望校に合格できた大きな理由であると私は考えます。
そのことを踏まえ、そうた君のケースを参考に今一度、ご家庭でお子さまと将来の夢や目標、そのための進路、さらには塾に通うことなどを話し合ってみられてはいかがでしょうか?
そして、当塾がお力になれることがありましたら、ぜひご相談ください。
今より、一歩でも前進できることが、未来に大きな希望の光を灯すことへとつながるはずです。
最後まで、ご覧くださいまして感謝いたします。
この記事を書いた人
高屋塾 塾長:高屋 裕明(たかや ひろあき)
学習習慣化の専門家
- 札幌市出身
- 北海学園大学法学部卒
- 学習指導歴15年
- 指導生徒数1,000人以上
- 脳科学と心理学を取り入れた学習習慣形成のプロ
- 人をやる気にさせる「ペップトーク」認定講師
自身が通っていた大学受験予備校の講師との出会いから、学習塾講師を志す。
大学時代から、アルバイトで学習塾講師として働きはじめ、卒業後は群馬県にある大手学習塾に就職。15年間で1,000人以上の生徒たちを志望校合格に導く。つねに、生徒たちの言葉を傾聴することを心がけ、成長を見守ることができる学習塾講師の仕事にやりがいを感じる日々を送っている。
ただ受験に必要な知識を教えるだけでなく「何のために生まれて、何をして生きるのか?」を一緒に探すドリームサポーターでありたいという強い想いから、2022年生まれ育った札幌に戻り「高屋塾」を開く。
座右の銘は「道は自分で作る、道は自分で開く、人の作ったものは自分の道にはならない」(詩人 相田みつをさんの作品より)
努力しつづけることがライフワークであり、子どもたち以上に努力しつづけている大人であることをめざして、現在は英検1級とトライアスロンに挑戦している。