【第151話】陵陽中2年生、1年間で5教科100点アップ!

「1年生の1学期の内容なのに、どうなんだろうと思う点数だったんです。ウチは、娘の上に兄がいるんですけど、息子の1年生の1学期の成績と比べてもびっくりするぐらい点数が悪かったので早めに対処したほうがいいと思いまして…」

今回は、陵陽中2年生の恵麻さん(仮名)が1年間で5教科の合計点数が100点アップした成績アップストーリーを紹介したいと思います。

入塾当初「イヤだぁ〜、めんどくさい」が口グセだった恵麻さん。

でも今の彼女から、その言葉は聞こえてきません。

5教科で合計200点

こんにちは、高屋塾塾長の高屋裕明です。

恵麻さんが当塾の門を叩いたのは、2023年7月でした。

きっかけは、1学期のテストが恵麻さん自身もびっくりするぐらい点数が悪かったからだったそうです。

具体的には、1年生の1学期の5教科の合計点数が200点1教科あたりの点数は40点前後ということになります。

また、順位は96位だったそうです。

ですが、恵麻さんはそこから入塾をきっかけに“勉強のやり方”を身につけ、がんばったことで1年間で順位はつぎのように変化しました。

1年生2学期90位→3学期74位→2年生1学期57位

また、5教科の合計点数は、2年生の1学期には300点を越えるまでに伸びていました。

ここまでの順位アップは、とてもスゴい結果だと言えます。

1年間で100点アップしたとはいえ、1年生の1学期の時点では恵麻さんもお母さんも心境としては大変だったと思います(今だから、笑い話にできていますが…)。

先ほどもお伝えしましたが、恵麻さんにはお兄さんがいました。

なので、恵麻さんのお母さんとしてはお兄さんの成績と恵麻さんの成績を比較することができたんですね。

また、多くの保護者さまがご自身の学生時代の経験も踏まえて「中学1年生の1学期のテストはカンタンだ」と認識しておられます。

そのため、1年生の1学期のテストの点数が5教科で200点という結果に焦りを覚えておられました。

そのお気持ちは理解できます。

これから2学期、2年生、3年生とどんどん勉強は難しくなっていきます。

にも関わらず、1年生の1学期の成績が上記のとおりでは焦ったり、心配になるものです。

一回体験だけでも受けてみなさい

1年生の1学期の時点で、塾に行くなどの対処を取られたことは早かったと言えます。

誤解を怖れず申し上げると、1年生の1学期の点数が伸び悩んでいても対処しない生徒、保護者さまは少なくありません。

そして、対処を後回しにするほど状況は深刻化することはあまり知られていません。

ですので、これをご覧の方におかれましては、お子さまの点数が伸び悩んでいることを認識されたら、可能なかぎり早急に何かしらの対処をお取りになることをお勧めいたします。

なぜなら、点数が伸び悩むということは、お子さまが「勉強のやり方」を理解されていない可能性が高いからです。

実際に、恵麻さんもそうでした。

いずれにしましても、恵麻さんが1年間で5教科で100点アップできた要因のひとつはお母さんによる早めの対処があったことです。

しかし実際のところ、恵麻さん本人は当時、塾に行きたいとはあまり思っていなかったようです。

ですが、テスト結果を見たお母さんが半ば強引に「一回体験(授業)だけでも受けてみなさい」と、恵麻さんを当塾に連れてこられました。

恵麻さんのお家が高屋塾の近所だったため、以前からお母さんは当塾を知ってくださっていたのだそうです。

現在(2024年7月)の恵麻さんの成績や、勉強に対する姿勢を踏まえると、このときのお母さんのご判断は素晴らしかったと思います。

恵麻さんも、体験授業を受けてみると授業の雰囲気などから「この塾ならつづけられそうだ」だと思ってくれたみたいで、入塾に至りました。

そして、ここから恵麻さんの大躍進がはじまります!

成績は一気に伸ばす必要はない(2023年7月)

高屋塾での授業風景

私は、一気にすべての教科の点数を伸ばす必要はないと考えています。

学習戦略を策定し、どの教科から点数を伸ばして行くか?明確にして取り組むことが最終的に望んだ結果につながるもっとも確実な方法であると考えています。

もちろん、学力レベルや入塾時期にもよります。

ですが、私は長年の指導経験から、急激に勉強量を増やすことで、かえってプレッシャーになって押しつぶされてしまう生徒がいることも知っています。

私は「勉強は、筋トレやダイエットと似ている」と考えているんですね。

筋トレをして、翌日にマッチョになることは現実的にはありえません。

また、急激なダイエットは体に大きな負担がかかり、命の危険性さえあります。

それと同じように、急激な勉強量の増加はお子さまに大きな負担を与えかねません。

ですので、最終的なゴールを志望校合格に定め、そこに向けて「どの教科から点数を伸ばして行くか?」を決めて、計画的に勉強に取り組むことが大切だと考えています。

これが、いわゆる「学習戦略」です。

高屋塾での授業風景

そして、恵麻さんがはじめに取り掛かった教科は「数学」でした。

私が、数学を選んだ理由は2つありました。

ひとつは、数学は「積み重ねの学問」であり、すぐに点数を伸ばすことが難しい教科であることです。

もうひとつは、恵麻さんが分数(小4で習う)を理解できていないくらい、数学(算数)が苦手だったことです。

分数がとにかく嫌いだったようで、数学の問題の中に分数が出てくると「うわぁ分数〜」と叫んでいましたね(笑)。

それくらい、彼女の中に「分数ができない」という苦手意識があったのだと思います。

それらを踏まえて「これは、早急に手を打ったほうがいいな」と判断しました。

とはいえ、積み重ねの学問の難しいところは、つねに学校で授業が進んでいることです。

そこで塾では、授業のときには現在の単元を勉強しながら、通常授業の時間外に補習を行って分数に関するプリント学習を行うことにしました。

補習をはじめたころは、何度も同じ間違いをくり返していましたが、少しずつ正解数が増えていきました。

そして、そのような“できなかったことを乗り越える経験”が、だんだんと恵麻さんに自信をもたらしていったんです。

成績が伸びる生徒の共通する“混乱”とは?

私は、“できなかったことを乗り越える経験”だったり“勉強に対する手応え”をつかむためには、1〜2ヶ月くらいのスパンをかけることが望ましいと考えています。

なぜなら、1〜2ヶ月の間にいったんできなくなる時期があるからです。

そして実は、この傾向は成績が伸びる生徒の特徴でもあります。

とりわけ数学(算数)の場合、はじめは型どおりにやれば解ける問題が多いのですが、だんだんと型どおりには解けない応用問題が出てきます。

すると、いったん問題が解けなくなって多くの生徒に混乱が生まれます。

しかしこのときに、生徒たちの頭の中で今までの知識を整理・統合し、体系化することが起きているんですね。

それを経て、知識に対する理解が深まると、応用問題を正解できるようになります。

そのため、最近は生徒が混乱している姿を見ると、私は「いい混乱だね(「成長する手前だ」という意味を込めて)」と声をかけることもあります。

そして、応用問題も解けるようになり、勉強に対して手応えや自信を深めるほどに、生徒たちは主体的に勉強に取り組むように変わります。

勉強に対して主体的になるほど、生徒たちは自分で決めて自分の力で最後までやり切るようになるんです。

このとき「今日は、ここまでできるようにする」といった発言をする生徒も増えてきます。

それ以外にも、主体性が出てくるに伴って私に対する質問も変わってきます。

実際に恵麻さんもそうだったんですが、はじめのころはそもそも質問ができなかったり「ココわかりません」といった発言をしがちでした。

けれど、分数ができるようになり、数学の問題も解けるようになってくると「ここまでやってみたんだけど、何回も同じ答えになってしまいます、どうしたらいいんですか?」といった質問に変わってきました。

こうした変化が現れてくるにつれて、点数にも変化が出てきましたね。

成長を純粋に“よろこべる力”を育てることが大切

少し話は変わりますが、これまで当塾には学力200点台で入会してくる生徒がわりといました。

そして、この学力層の生徒たちには共通点があります。

それは、勉強で褒められる経験をほとんどしてきていないということです。

ほめられ慣れていないと言いますか、点数がアップしても素直によろこべないみたいなんですね。

例えば、生徒が自分の力だけでは問題が解けないとき、私がヒントを与えることで解けるケースがあります。

「できたじゃん!」
生徒「でも、これってヒントもらったから解けただけだし…」
「じゃあ、今度は類題解いてみようよ」

結果的に、問題の半分を正解できました。

「半分は自分でできたじゃん!」
生徒「いや、半分しか解けてないし…」
「じゃあ、もう一回やってみようよ」

今度は、1箇所のみ間違えてしまいました。

「おっ、あと1点で満点だ!」
生徒「あ、ワタシ(オレ)できるかも!」

このように、私から見て着実に成長していることを認めて褒めても、生徒自身がそれをあまりよろこんでいないというか、なかなか受け入れようとしないことがあるんですね。

そのため、とりわけこの学力層の生徒たちは、褒められる経験を積み重ねることからはじめるのが大切だと私は思います。

例えば、今まで勉強習慣がなかったのであれば、塾に通うことをきっかけに勉強する機会や時間が増えたのであれば、それは立派な成長です。

また、今まで解けなかった問題が一問でも解けるようになったのであれば、それも立派な成長です。

だからこそ、生徒が現状から一歩でも1ミリでも前進していると感じられれば、講師は素直に成長していることを伝えるべきだと私は考えています。

そして、生徒は褒められる経験を積み重ねることで、まわりと自分を比べなくなっていきます。

さらに、褒められる経験を積み重ねると、ようやく純粋に自分が成長していることを認識し、それをよろこぶように変わっていきます。

だんだんと「これって、よろこんでいいことなんだ」「自分は、成長しているんだ」ということを受け入れるようになるんですね。

こうした、自分の成長を純粋に“よろこべる力”を育てることが、長い目で見たときに勉強を楽しめるようになる秘訣だと、私は考えています。

なぜなら、自分の成長をよろこべるようになると、その後は仮にこちらが褒めなかったとしても勝手に自分で成長をよろこび、さらに伸びていくからです褒めなくなるということはありませんが)。

なぜ“できていること”に目を向けると、成績が伸びるのか?

上記のように、私はつねに授業では生徒たちの“できていないこと”よりも“できていること”にフォーカスした声かけを心がけています。

実際に、何度やっても同じ問題を間違えているように見えて、実は少しずつ全問正解に近づいていることは少なくありません。

しかし、生徒自身がそれに気づいていないこともまた多いんですね。

だからこそ、成長していることに気づき、受け入れられるような声かけをするようにしています。

例えば、10問中3問間違えたけれど、同じ問題をもう一度解いたときには間違えた箇所が2問に減っていることがあります。

そして、さらにもう一度解いたときには、間違えた箇所が1問だけに減っていることもあります。

そうやって「つぎに問題を解いたときに、正解が1問増えたらいいよ」「そしてまた問題を解いたときには、さらに1問増えたらいいんだよ」といった声かけをしています。

そのような声かけの積み重ねによって、だんだんと生徒たちが「また間違ってしまった」という考え方から「今日は、これだけ正解できた」という考え方に変化してきます。

できないことに目を向けるのではなく、できたことを自分自身で受け入れるようになるんです。

そして、自分を受け入れる経験を積み重ねるほど「自分は、勉強ができる(できている)」ことを受け入れますし、勉強に対して自信を持つようにもなります。

そのためにも、とりわけ5教科200点台といった“伸び悩んでいる”学力層の生徒たちは、学校の進度はいったん横に置いておくこともあります。

そして、正解できるようになった単元を、あえてもう一度復習して本当に確実にできるようにまで仕上げています。

なぜなら、そのほうが勉強に対して自信を持つことができ、さらには勉強に対して主体的に取り組むようになるからです。

社会の暗記は、問題を解くのがお勧め!(2023年10月)

問題に取り組む生徒たち(高屋塾にて)

恵麻さんの話に戻りましょう。

恵麻さんは、数学の点数アップが軌道に乗りはじめたので、つぎに本格的に取り組んだのが「社会」でした。

恵麻さんは、暗記も苦手だったんです。

そこで、学校のワークをテスト1ヶ月前ごろからコツコツ取り組みはじめることにしました。

ワークのコピーを3回くらい解いて、そのうえで実際のワークも解いたことで1ヶ月の間に4回は同じ問題を解きました。

このように、同じ問題を何度も解くことは記憶に定着しやすいもっとも効果的な方法だと言われています。

ただ、ワークに取り組みはじめた初期の段階では「ワークをやった」とは言っても、問題を解いただけで間違った問題の“解き直し”までは行っていませんでした。

実は、多くの生徒が勘違いしている勉強法がコレなんです。

そして、とても大切なことなのでハッキリ言いますが、この勉強法では成績は伸びません。

多くの生徒が勘違いしている「本当の勉強」とは?

「勉強した=ワークを解く」と“勘違い”している生徒が本当に多いんですね。

多くの生徒が「テスト勉強は、ワークさえやればいい」と思い込んでいます。

ただし、このような考えの生徒の多くはワークの問題を解いただけで、採点をして、間違った問題を解き直すことをしません。

ですが、本当の勉強とは「できていない箇所を見つけてできるようにすること」です。

恵麻さんも、そのような思い込みがあり「ワークをこんなに勉強したのに、思ったほど点数は伸びなかった」と混乱していた様子がありました。

「こんなに勉強したのに、思ったほど点数が取れなかった…」

この経験をする生徒が多いのは、やはり「テスト勉強は、ワークさえやればいい」という思い込みのせいです。

ですが、成績を伸ばしていくうえで、この経験ってとても大切で必要なんですね。

なぜなら、そのような経験をすると「成績を伸ばすことやテスト勉強というのは、できていない箇所を見つけてできるようにすること」だという考えを受け入れられるようになるからです。

実際に恵麻さんも、ただワークを解くだけでなく、間違った問題を“解き直し”するように変わっていきました。

やはり、そのように考え方が変わると、社会も点数が伸びていきました。

ただし、勉強に対する考え方を変えるときのタイミングや変わるまでの時間には個人差があります。

そのため、ムリにその考えを押しつけてしまうと、かえって勉強への抵抗感が大きくなることもあるので、段階を踏む必要があると、私自身は感じています。

自分で学習量を増やす決断をする(2024年3月)

ひとりひとりに合わせた個別学習(高屋塾)

塾に通いつづけていたので、基本的にはここまでお伝えしてきた数学や社会の勉強もしていました。

ただそれは、そのとき学校で扱っている単元の勉強です。

しかし、それだけでは点数を底上げできない教科もあります。

それが恵麻さんにとっては「英語」でした。

英語の勉強もしてきてはいたんですが、ここまでは点数があまり変わりませんでした。

そしてその理由は、英語が数学と同じく「積み重ねの学問」だからでした。

英語は、やはりテスト前になんとかできる教科じゃないんですね。

この時期には、恵麻さんもそれを理解していました。

そのため、恵麻さん自身が今まで以上に勉強時間を増やす必要性を実感していました。

そこで当時、私と恵麻さんとの間でこんなやりとりがあったんです。

「どうやって勉強時間増やす?」
「家じゃできない…」
「じゃあ、塾来てやる?」
「それだったらできる」

ということで、3学期の定期テスト以降、週2回の授業に加えて週2回自習に来て英語を勉強するようになったんです。

具体的には、1年生のUnit1からの問題を自分で解いて丸つけするようにしました。

もちろん、このときにはもう問題を解くだけでなく、解き直しまできちんと行う勉強法が身についていました。

こうした取り組みの結果、2年生の1学期のテストでは英語が平均点近くまで伸びました。

少し余談ですが、このころ当塾を紹介するYouTube動画を撮影したことがあったんです。

そして、保護者さまの許可を得て生徒たちの中で出演者を募ったんですね。

そのときに、恵麻さんは自分から「出演したい」と言ってくれて、そして撮影で「勉強の習慣が身につきました」と言ってくれました。

この姿を見たとき、私は(恵麻さんが)勉強ができるようになったことを動画の中でオープンに言えるくらい自信がついていたのだと深く実感しました。

数学・社会過去最高得点(2024年6月)

高屋塾の授業風景:答えに気づけるようにヒントを伝えています

2年生の1学期の定期テストでは、数学・社会が過去最高得点を記録しました。

しかもこのとき、テスト前にすでに「数学は大丈夫」といった発言もしていました。

また、すでに“社会”も勉強法が確立されていました。

実は、社会だけでなく、他の教科も同じ方法で勉強をすれば着実に点数が伸びます。

「勉強とは、できない箇所を見つけてできるようにすること」

これが理解できていれば、他の教科も勉強のやり方が変わるため、恵麻さんは5教科全体的に点数が伸びてきました。

こうして、入塾から約1年で恵麻さんは5教科の合計点数を100点も伸ばしました。

そして、単に点数が伸びただけでなく、それに裏づけされた「勉強のやり方」も身につけました。

ただ、この時点では「英語が、まだ伸びきらなかった」と恵麻さん自身が感じています。

だからこそ、夏期講習を経て迎える2学期のテストが楽しみです。

恵麻さんには、まだまだ伸びしろがあります。

そして、2学期にも過去最高得点のチャンスがあるし、さらにこれからも5教科過去最高得点のチャンスもあります。

そのように、定期テストが課題を克服するためのいいチャンス(機会)として活用できています。

恵麻さんのケースは、成績アップのお手本と言っても過言ではありません。

ですので、他の生徒たちにも同じ経験をしてほしいなと私は願っています。

塾に通ったほうがいいタイミングとお子さまのタイプとは?

少しおさらいをしますが、恵麻さんは1年生1学期のテスト結果が芳しくなかったことがきっかけで当塾の門を叩きました。

その当時、恵麻さん自身もびっくりするような点数(5教科200点)で、焦りはあったようです。

しかしとはいえ、そのころの恵麻さんは勉強に対しては「めんどくさがり」で「勉強やりたくない病」を発症し(苦笑)、しかも「そもそもなんで勉強するんだよ」といった考えも持つタイプでした。

ただ、こういうタイプの生徒“あるある”なんですが、口ではマイナスっぽい発言をしながらも、実際には真面目に取り組むことが多いんですね。

そしてさらに、このタイプの生徒は自分から机に向かって一人で勉強をがんばることは難しいけれど、誰かと一緒にがんばったり、講師が発破をかけることで勉強に取り組めるタイプでもあります。

こういったタイプのお子さまは、塾に通うと伸びやすいと言えます。

そして、このタイプのお子さまはけっこう多いです。

そういう理由からも、保護者さまにお願いしたいことがございます。

お子さまの成績が伸び悩んでいるなとお感じになられたら、すぐにお子さまともお話し合いのうえ、塾に通うなどの対処を取っていただきたいということです。

恵麻さんもそうでしたが、塾に行く前はイヤだと思っていても、いざ塾に通いはじめると成績も伸びて、勉強に主体的になり自信を持つ生徒は少なくありません。

ぜひ、よろしくお願い致します。

「勉強に向かう姿勢」が点数アップのカギ

最後に、恵麻さんはこの1年間で勉強に向かう姿勢が大きく変わりました。

私自身、恵麻さんに改めて気づかせてもらったのは、点数アップには(やはり)生徒の「勉強に向かう姿勢」が欠かせないということでした。

これまでの指導で、講師である私のほうが意気込んで補習をしたり、出やすい問題パターンなどを教え込んだこともありました。

ですが、それが単発的に効果はあっても、1年通してみたら逆効果になったことも事実としてありました。

そうした経験を経て、私は講師の指導力もさることながら、生徒の「勉強に向かう姿勢」も欠かせないことを感じています。

「勉強に向かう姿勢」とは、つぎの3つの力が高い状態を指します。

  • ① 主体性(自分から勉強に向かう気持ち)
  • ② 実際に問題にチャレンジする行動力
  • ③ 問題が解けるようになる理解力

そして、この3つは生徒自身が①から順番に身につけていくものだと考えています。

そのために講師がすべきことは、ステップに合わせて取り組む勉強内容や指導法をフレキシブルに変化させることです。

現在、生徒がいるステップと勉強内容や指導法がズレてしまうと思うように成績が伸びないことがあります。

恵麻さんに関しては、ステップごとの取り組みがマッチしたこともあり、見事に3つの力を身につけてくれました。

ちなみに、どの生徒も③までを手にすると勉強が楽しくなっていますね。

また「これから何をすれば、もっと点数が上がるんだろう?」といった、前向きな考えを持つようにもなります。

このような「未来思考」になると、生徒たちの勉強の質も上がりますし、楽しそうに勉強するようにもなります。

以上のことから、高屋塾ではすべての生徒が着実にこの3つの力を身につけられるよう、これからも生徒ひとりひとりに合わせた学習指導を行っていきたいと考えています。

最後まで、お付き合いくださり感謝いたします。

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もし、お子さまが勉強に対してやる気が持てず、成績が伸び悩んでいるとしたら、それは必ずしもお子さまのせいではありません。

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