【第22話】不登校の塾生と朝ランを始めました!

『学校に最近行けてないんです。』
ある日、塾生のA君のお母様からご相談がありました。
原因は、友人関係のトラブル。
学校に行かない生活が続くと、生活リズムが崩れ、表情も暗くなっていました。

A君とたくさん話をしたあと、
『学校に行けない日は昼間の時間に塾に来るのはどう?』と提案してみました。

A君は家でずっとダラダラする生活に自分ではだめだと思いながらも、
なかなか抜け出せない自分が変われるチャンスかも、と前向きにとらえ、
『自分1人だと今の生活を変えられないからやってみます。』と言ってくれました。
少し自信はなさそうでした。

『勉強をするためじゃなくて、元気になってほしい』と思っていたので、
勉強の合間には、お菓子タイム、ラッシュアワーという脳トレゲーム、趣味の話をたくさんしました。

A君は日に日に笑顔が増えてきたので、思い切ってこんな提案をしてみました。

『明日の朝7時に〇〇公園に来て、おはようってお互い言おう!
 おれは毎朝走ってるから、7時に〇〇公園を通過するようにするね。
 7時過ぎにお互いを探して、見つけたら挨拶しよう!』

A君はとても前向きに
『やってみたいです。ぼくも少し走りたいです!』と応えてくれました。

翌日の朝、A君を公園で見かけました。
すでにランニングをしています。
A君に追いつき、元気よく挨拶をして、一緒に走り始めました。

自分のハイペースに後ろから全力でついてきて、
『めっちゃきついです』と笑顔で応えくれた顔が素敵でした。
一緒に走ったのはたったの100m。

明日も公園で会うのがのが今から楽しみです。

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