高屋塾の高屋です。
本日は2025年1月11日に実施された道コンの理科の問題についてのお話です。
難しいと感じた人が多かった
今回の問題は難易度が上がりましたね。
ここ数年の入試問題の理科は難化傾向にあるので、実際の入試のレベルに近い問題が多く、
中には、入試のレベル以上に感じる問題もありました。
解説だけでは理解が難しいと思われる問題の解説(補足説明)
1ー問3
選択肢ア…北側の高気圧が弱まると、停滞前線は北へ移動し、梅雨が終わります
選択肢イ…6月は季節風が太平洋側から吹くので、太平洋側の降水量が増える
選択肢ウ…オホーツク海気団も小笠原気団も空気は湿っている
2ー問2
※ヨウ素液はデンプンに反応して色が変化する
色の濃さが3=ヨウ素液の色が濃い=デンプンが分解されずに残っている
⇒デンプンの量が変化していないものを選ぶ よってP(A、E、H、G、H)
色の濃さが✖=ヨウ素液の色がうすいまま(変わらない)=デンプンがすべて糖になった
⇒実験15分後にデンプンの量が0になっているものを選ぶ よってS(C)
残ったDとBの違いは、15分後に残っているデンプンの量を比較する
Bの方が色がうすい=デンプンの量が少ない よってR(B)
3ー問2(2)ア
どのビーカーもスタートは、うすい塩酸の体積40に、水酸化バリウムを少しずつ加えるので、
必ず中和反応が起こっている。
中和反応とは、今回の実験の場合、うすい塩酸内の水素イオンと水酸化バリウム内の水酸化物イオンが
反応して水ができることです。
ただし、水酸化バリウムの体積が30の時点で中性になるので、30以降は水酸化物イオンと反応する
水素イオンが存在しない状態となるので、中和反応は起きていないことになります。
4ー問4(2)
凝灰岩の層が2種類あるパターンの問題です。
さらに、地表からの深さを割り出したときに、2メートルの凝灰岩の層が1メートル分
書かれない(存在しない)ことに戸惑った受験生が多いと思います。
こんなパターンの問題もあるんだと、良い経験ができましたね。
7ー問2①
月の南中時刻は毎日約50分ずつ遅くなりますが、このことを知らなくても
図1から読解できる問題ですね。
まず、月は1日の動きとしては、太陽の見え方と同じように東から西に移動して見えます。
しかし、同時刻で観察すると、1日後には月が西から東に12°(360÷30)移動して見えます。
今回の問題は同時刻に月を見ているので、西から東に移動していますね。
10月31日に19時に南中する月が、11月3日の19時の時点では、10月31日の月の位置よりも東側(図の左側)
にあります。11月3日の月が、10月31日と同じ位置に移動する、つまり1日の動きとしては東から西に移動すると、
約36°分移動するため、南中時刻は19時よりも遅くなることがわかります。
今後の対策
①まずは昨年出題されていない単元を確認します
【昨年出題された範囲】
②全く同じ単元の問題が大問として出題されることはまれなので、
それ以外の単元で苦手な単元に優先順位をつけます
③最優先で勉強すべき単元を1冊の問題種に絞り集中的に勉強する
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